シルバージュエリーの酸テスト


酸テストの方法を詳しく解説:当店がジュエリーの真贋を見極める理由

前回の記事で、当店ではシルバージュエリーの真贋を判定するために酸テストを行っていることをご紹介しました。今回はその具体的な方法について、画像付きで解説します。このテストを通じて、シルバーの純度を正確に見極める手順を詳しくご説明します。


酸テストに必要なキットとその使い方

酸テストには、以下のアイテムを使用します。

  • テスト液:銀の純度によって色が変化する特殊な薬品です。
  • テストプレート(黒板):対象物を擦るための表面です。

まず、ジュエリーをテストプレートに軽く擦ります。その上にテスト液を垂らし、変色を観察します。
純度の高い銀では赤色に変化し、シルバー800以上の製品では赤みを帯びた茶色になります。これが「シルバーとして認められる純度」の目安です。逆に、その他の金属では緑や青に変色します。


実際のテスト例

では、3つのアイテムを使ってテストの手順を見ていきましょう。


① STERLING刻印付きのリング


  1. 黒板に擦る

  2. テスト液を垂らす

  3. 30秒待つ

  4. ティッシュで拭き取ると…

結果は赤っぽく変色しました。このリングは間違いなくシルバー925です。


② 刻印のないターコイズ付きリング

次は刻印のないターコイズ付きリングです。

  1. 黒板に擦る

  2. テスト液を垂らす

  3. 30秒待つ

  4. 拭き取ると…

こちらも赤っぽく変色し、シルバーとして認められる純度を含んでいることが確認できました。


③ ITALY 925刻印付きのブレスレット

最後に、ITALY 925の刻印があるフィガロチェーンのブレスレットをテストします。

  1. 黒板に擦る

  2. テスト液を垂らす

  3. 30秒待ってふき取る

結果は赤くならず、残念ながらこちらは刻印があるにもかかわらずシルバー925ではありませんでした。


酸テストの信頼性と私たちの取り組み

酸テストを繰り返していると、プレートに擦った感触や色だけで、おおよその真贋が分かるようになります。今回のブレスレットも、擦った時点でシルバーではない可能性が高いと感じていました。とはいえ、確実な判断をするためにテストを欠かすことはありません。

このように、酸テストは簡単かつ信頼性の高い方法で、私たちがジュエリーを厳選する際の重要なプロセスです。当店では、このテストを通じて、お客様に確かな品質のジュエリーをお届けすることをお約束します。


まとめ

酸テストは、シンプルながらもジュエリーの真贋を確かめるための非常に有効な方法です。お客様が安心して購入いただけるよう、私たちは日々こうしたプロセスを丁寧に行っています。

ジュエリーに関するご相談やご質問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。これからも信頼できる商品をお届けするために努めてまいります。