控えめな中に宿る北欧美 — Carl Ove Frydenbergの銀細工美学


1. はじめに

控えめなのに、なぜか惹かれる。そんなジュエリーに出会ったことはありますか? Carl Ove Frydenberg(COF)の作品は、一見とても静か。でもその中に、造形の力と確かな美意識が息づいています。 今回ご紹介するのは、そんな北欧ジュエリーの魅力を体現するひとつの作品。COFという名のもとに作られた銀細工を通じて、彼の美学に少しだけ触れてみませんか?


2. Background(デザイナーの背景)

Carl Ove Frydenberg(COF)は、1950年代から1970年代にかけて活躍したデンマークのジュエリーデザイナーです。彼の作品にはスカンジナビアン・モダンの影響が色濃く表れており、"Everyday Sculpture"(日常の中の彫刻)という言葉がまさにふさわしいスタイル。

あまり商業的な大量生産には走らず、細部に至るまでデザインを突き詰めたクラフト感あふれるジュエリーを生み出しました。そのため知名度はやや限られますが、Georg JensenやHans Hansenに並ぶ北欧モダニズムの重要人物として近年再評価が進んでいます。


3. Design(デザインの特徴)

COFの作品には以下のような特徴があります:

  • 表面に丸みを帯びたオーガニックなフォルム

  • 同形のパーツを連ねた構築的構成

  • 手仕事ならではの温もりと均整感

  • 留め具やつなぎ目にもデザイン性がある

中でも、ドーム状のモチーフを繰り返し連結させたブレスレットやネックレスは、まさに彼の美学を象徴する代表作です。


4. Styling(スタイリング提案)

Frydenbergのジュエリーは、無地のニットやシャツに合わせるだけでその存在感が際立ちます。エレガントすぎず、かといってラフにも見せない絶妙なバランス感覚が魅力です。

また、ユニセックスなデザインが多いため、男性にも抵抗なく取り入れられるのもポイント。

  • モノトーンの装いに一点投入

  • 他の北欧ヴィンテージジュエリー(Bent Knudsen, N.E. Fromなど)との重ねづけ

  • 結婚記念日や節目のギフトとして


5. Scarcity(希少性について)

COFの作品は製作数が限られており、ヴィンテージ市場でも滅多に見かけません。特に刻印入りのブレスレットやネックレスは海外でも人気があり、見つけたときがまさに“買い時”。

投資としても注目されつつあるジャンルのため、北欧ジュエリーのコレクターの間では密かに高値で取引されています。


6. 商品のご紹介

今回ご紹介するのは、まさにFrydenbergの代表的なスタイルを色濃く反映したシルバーブレスレットです。

連なるドーム状のモチーフが美しく、ボールパーツによるアクセントが軽やかさとリズムを加えています。手首に沿う柔らかなカーブ、そして着けたときの静かな存在感は、まさに“北欧モダン”の真髄。

裏面には「COF STERLING DENMARK」の刻印。

COF作品の魅力をもっと多くの方に知ってもらいたい。そして、その芸術性を日常で楽しんでいただきたい。そんな思いでご紹介しています。

ぜひ、お手に取ってその美しさを確かめてください。


Defsilverでは、こうした希少なヴィンテージ北欧ジュエリーを厳選してご紹介しております。ご不明点やお探しのデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください。