Los Ballesteros製ヴィンテージブレスレット
名工房が遺した、ひとつの作品
1950〜70年代にかけて、メキシコ・タスコの名工房「Los Ballesteros(ロス・バジェステロス)」によって制作された、ヴィンテージブレスレットのご紹介です。
109gという異例の重量を持つこの作品は、まさに当時のクラフトマンシップが極まった一本。ジュエリーでありながら、彫刻や工芸品としても通用する――そんな凛とした存在感を纏っています。
Los Ballesterosとは
Los Ballesterosは、1940年代よりメキシコ・タスコに工房を構え、国内外で高い評価を受けてきた老舗シルバージュエリーブランドです。アールデコとモダニズムの要素を融合させた独自のデザイン性、そしてシルバー925の確かな品質で、今もなお世界中のコレクターから熱い支持を集めています。
構造の美しさ、面取りの丁寧さ、全体のリズム感…。今回のブレスレットには、その哲学が凝縮されています。
重さが物語る、特別な存在
Los Ballesterosのブレスレットの多くは、60〜90g程度の中量級が主流。100gを超えるものは、ごく限られたハイグレード作品のみとされます。
このブレスレットは109g。地金を惜しまず使い、空洞のないフルボディ構造で仕上げられた、明らかに特別仕様の一本です。このクラスの重量を持つLos Ballesteros製品は、市場でもほとんど出回っていない希少な存在であり、コレクターにとっても垂涎の的です。
刻印に見る真正性と歴史
裏面には以下の刻印が鮮明に残されています:
LOS BALLESTEROS(工房名)
HECHO EN MEXICO(メキシコ製)
TAXCO(産地名)
STERLING または 925(銀の純度)
MEXICO B###(政府登録工房コード)
特に**「B」コード**は、Los Ballesterosの登録工房であることを示し、真贋の判断材料として非常に重要です。これらが明確に揃っているという点も、本作の信頼性と価値を高めています。
製造年代の推定
刻印や意匠の傾向から、本作は1950〜1970年代に制作されたものと推定されます。この時期はLos Ballesterosの“黄金期”。国外輸出も盛んで、最も評価を確立した時代です。直線的なフォルムや重量設計には、当時の設計思想がしっかりと息づいています。
スタイルへの落とし込み
このブレスレットは、その重量感と造形美ゆえに、シンプルな装いに一点添えるだけで強い印象を残します。白シャツやブラックニットといった無彩色のアイテムとの相性は抜群。シルバー特有のエイジングが、革製品やデニムとのコーディネートでも魅力を引き立ててくれます。
希少性とコレクションとしての価値
Los Ballesteros作品の中でも、これほどの重厚さ・保存状態・刻印の明瞭さを持つ個体は非常に珍しく、流通数はごくわずかです。特に100gを超えるブレスレットは、コレクターズマーケットでも“特別仕様”として扱われる上位ランクの逸品。このレベルの個体に出会える機会は限られており、再入荷の見込みもほとんどありません。
まさに今、この瞬間だけの出会い。手にした人だけが、その価値と物語を継ぐことができます。
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